今回はとんぼ返りのツーリングだが「日本最後の清流」四万十川と沈下橋を見に行こ
う!というテーマで行くことになった。しかし、これがあの地獄のツーリングになろ
うとはこのときの俺は知る由もなかった。
19時、G.Wの渋滞を避け出発した、快調にとばす。天気はまずまず、おかげでノン
ストップで翌7時、徳島に到着、疲れもない。
「大鳴門橋の夜明け」
そこから再び徳島自動車道という俺専用高速道路にのり(だって俺以外車走ってない
んだもの)祖谷のかずら橋を目指す。到着した頃にはまだ朝が早いためか観光客はい
なかった。下がすけているのでちょっと怖いかな。崖の上にぽつんとある小便小僧も
見る。こっちのほうはかなり怖い。でもとてもいい天気、あまりの天気の良さに思わ
ずエビに電話したくらい。しかあし、お天気はここまで、あとの行程はバケツをひっ
くり返したような雨の中となるのであった。
かずら橋から桂浜に向かう途中で俄かに群雲が湧き上がり「来た来た〜」と思ってい
るうちにポツポツと降ってきた。高知から中村に向かう途中で完全に土砂降りにな
る。
四万十のある中村までは結構距離がある。おまけに道がすごく狭くて走りにくい。最
初はキャンプしようかとも思ったがこの雨では無理なので札所の寺が経営するYHに
泊まることにする。そこに道具をおろし、沈下橋散策に向かう。しかし、あたりまえ
のことだが四万十川は濁流と化していた。雨の神様はよほど俺が好きらしい。
こうなったら自棄だ!というわけでYHで若いライダー達と酒飲み談義に耽る。
翌日も早朝豪雨の中出発。雨で真っ白な四国カルストをぬけ北上、道後温泉に到着す
る。
自明のことだが「坊ちゃん」の舞台だ。道後温泉本館の湯につかる。ここは入浴後、
座敷で一服出来るのだ。
そして雨の中を出発。目指すはしまなみ海道。普通なら瀬戸内海の上空数十メートル
を飛ぶように走るはずなのだが視界50メートルの霧のトンネルの中を走ることと
なった。結局、瀬戸内海はチラッと見えただけだった。
山陽道を走る。宿泊は大津S.Aの宿泊施設。3時間ほど仮眠を取る。早朝出発。
朝の空いているうちに東名高速を抜けたいからね。
まあ、2泊3日ならこんなもんだろう。